ジョージさんとの出会いは僕がアシスタント2年目の秋くらいです。
関西でのヘアコンテスト、ABCというものに出場する際、衣装を探していた時、丁度ジョージさんが営む古着屋さんにてすごくピッタリなものがありました。
リースをさせてくださいとお願いしたところ、まず一言。
『賞とれるの?とれるなら貸すけど。』
と、強気な先輩パワハラ発言でした。当時ジョージさんを少し知っては居たけどこんな圧迫感ある人とは、、と感じました。
『当たり前じゃないですか、そりゃとりますよ!』
と負けじと僕もイケイケなアシスタント2年目だったのでそう頑張って返しました。
そしてコンテストでは賞を受賞できました。特別審査賞的なもので賞金もたっぷり頂いて衣装代など妥協しなくて良かったなあと安心しました。
それから、ジョージさんが僕の事を気に入ってくれた?みたいで、街で会うたびたくさん応援してると言葉をかけてくれ続けました。
東京に僕は2年前にきて、ジョージさんと東京でも再会するようになり、同じ美容師として尊敬しながら負けないようにと励んでました。
ある日ジョージさんから
『ワタローくんに僕の東京のお客さん、託していい??』
と、突然メッセージが来ました。
聞けば体調が悪いから大阪にしばらくいる間、お願いしたいとの事です。
緊張しながらも、勿論です!と二つ返事で返し、実際に何人かジョージさんのお客様がいらっしゃいました。
その時思うのが、やっぱジョージさんの信頼度が凄い高いなと、お客さんから感じました。
改めて凄みを見せつけられた、そんなキッカケでした。
昨今も、ジョージさんロスなお客さんが数人いらっしゃってます。
その時の会話もほぼジョージさんの内容で、ここまでライフスタイルに溶け込ます1人の美容師とは、と考えさせられてます。
僕はジョージさんにはなれませんが、存在感は負けないように、学ばせて頂きました。
1つの個性に固執し、特化し、それを魔法だと思わせながら、実際は理論的で努力の賜物。それをアーティスティックに披露する、美容師はジョージさん以外見当たりません。
上手い人はたくさんいるけど、凄い人は彼が唯一無二です。
天国まで名前が届くようなサロンワークをこれからしてこうと思ってます。